緊張

Posted by музыка on 29.2011 コンサート   2 comments   0 trackback
私は、こう見えてかなりの緊張しいです。
本番当日の朝は、まるで恒例行事のようにお腹を壊し、舞台袖では、どう頑張ってもドキドキは収まらず。
それでもなんとかピアノ弾きという職業についていられるのは、僅かずつであっても、経験が蓄積されていってるからなんかな、と思います。

こんな私が、普段にもましてあり得ない位緊張した本番が終わりました。
プログラムはブラームスのピアノトリオ第1番の第1楽章。
時間にすれば10分そこそこですが、本格的なピアノトリオの曲を弾くのが人生初だった今回。
最後の最後までほんと怖かった・・・。

私は今回一緒に弾いたヴァイオリニストともチェリストともそれぞれとは演奏してきたし、弦二人は姉弟やし、お互い性格も弾き方も勝手知ったる仲ではありますが、3人で弾くのは初めて。

初合わせ当日は、実は緊張し過ぎて、朝から何度もお腹を壊しておりました。
家から出られるか心配になるくらい(笑)。
合わせでは、とりあえずゆ~っくり弾いて、お互いの音や掛け合い部分を確認。
弦二人はボウイングを揃えるためにいろいろ相談。
チェリストが、
「考えてみると、本番ってちょうど2週間後なんですよね・・・」
とボソッと呟いて、全員顔面蒼白、という状態で合わせ終了。

2回目の合わせは、その4日後。
この日は、自分が全然弾けていないことは百も承知やけれど、ヴァイオリンとチェロの音が洪水のように耳に入ってくる感覚が気持ちよくて、弾いてて1人楽しくなってしまいました。
なんせ私はトリオは初めてなので、他のトリオ曲がどんな構成になっているのかはわかりませんが、このブラームスに関しては、なんだか和声の中が抜けてるような宙ぶらりんな感じがして、1人で練習しているといたるところに違和感が。
それが3人で弾くと、ちゃんと満たされて聞こえる!
感動のひとときでした。

3回目の合わせは、ちょうど1週間後=本番3日前。
とりあえず最初に1回通して、
「ヤバいよね・・・」
とまたもや全員顔面蒼白。
でも、やっと方向性が決まってきて、お互いがかみ合い始めたかな。
残り2日の個人練習の課題が見えました。

この曲、ヴァイオリンは綱渡りくらい危険やそうな。
私はたぶん、平均台くらい。
ヴァイオリンとピアノがいかに自分のパートが大変かということを力説する傍で、チェロ苦笑、というパターンが完成です(笑)。

そして、本番前日の夜、最後の合わせ。
全員がそれぞれに大変な曲なので、ついついガツガツ弾いてしまいがちやけれど、音が綺麗に伸びて響くには力抜いた方がいいよね、と。
ヴァイオリニスト曰く、
「レアチーズケーキでもなく、ベイクドチーズケーキでもなく、空気感はあるけれどちゃんとチーズの味がするスポンジタイプのチーズケーキみたいに!」
なんだかわかるような、わからないような。
「でも私、チーズケーキはどっしりとしたベイクドが好きなんやけどなぁ」
と言いつつ、曲の方は少しずつ空気感を加えていきました;)
そうすると、ヴァイオリンが随分弾きやすくなったそう。

私は、デュオの時は、自分が表にでた方がいい所、引き際、手の抜ける所、必死で頑張らなきゃいけない所、等最近なんとな~くわかってきました。
でも、トリオってまた勝手が全然違うので、自分がどの程度コントロールしたり我慢したりすれば相手が引き立つのか、どの音を柱にすれば音楽としてちゃんと成り立つのか、ということが最初は全然わからず。
最後の合わせでようやく少しコツが掴めた気がして、微かながら光が見えたのが救いでした。

こうして迎えた本番当日。
この会場のピアノは信じられないくらい酷い状態のことがあるので、リハーサルでは、とりあえず弱音がちゃんと鳴ることと、狭い舞台にちゃんと全員が収まって、譜めくりすとの椅子のスペースも確保できたことににホッ。
友人にバランスを聴いてもらい、位置の調整。
今回は、私の仲のいい友人たちも出演したので、こうしてリハーサルのバランス調整から本番の譜めくり、その上本番前の励まし役までしてもらえたのがありがたかった!
おまけに、別の友人が一家総出で聴きにきてくれて、録音も手伝ってくれました。

今、その録音を聴きながらこの日記を書いていますが、当然のことながら、課題満載。
もっと時間を取って細部まで丁寧に磨かないといけないのは一目瞭然です。
でもね、私たち3人がいろいろ意見を出し合って、取捨選択して作り上げたことは無駄やなかったんやな、というのが聞こえてくる。
こうして気心の知れた友人たちとぽんぽんと意見を言いながらトリオやらクワルテットを組んで色んな曲に取り組むのが私の夢の一つなので、今回一歩夢に近づけたような気持ちで、すんごく幸せです。
なにしろ、お互い平気で相手の提案を却下できる関係ってすごい大事(笑)。

今回は、私たち3人の音楽作りの傾向が似ていたということと、どうも私たちにブラームスが合っていたらしく、なんとか乗り切ってお客さまたちにも好評だったみたいで、ホッとし過ぎて腰が抜けました。
腰が抜けたのは、8月の発表会以来だな・・・。
お運びくださったみなさま、ありがとうございました!
「今度はブラームス全楽章しよう!」とか、まだトリオの時の自分の立ち位置がわかっていない私のために、ハイドンとかの古典にきっちり取り組むのもいいかも、と更に夢が広がりそうです。


次は、メンバーがガラッと変わって、来年1月7日に野田阪神の遊音堂さんで2台ヴァイオリンとの演奏会をします。
人数でいえば同じ3人やけれど、ピアノトリオと2台ヴァイオリンとでは私の立ち位置も全く変わるため、今回のトリオを聴きに来てくださった方には、そういう点も面白いかもしれません。
ヴァイオリン2台ってなかなか聴く機会がないと思うので、新年の聴き初めに、是非いらしてください!











ご報告

Posted by музыка on 07.2011 コンサート   2 comments   0 trackback
10月30日の高槻の歌笛堂さんでの演奏会「ドイツから東方への音楽旅~東日本大震災復興支援チャリティコンサート~」が終了しました。
雨の中お越しくださったみなさま、ありがとうございました!
歌笛堂で演奏させていただくのは2度目ですが、あの温かい雰囲気はほんと独特で、店主さんのお人柄あってこそ。
大好きな場所で大好きな人たちや大好きなお菓子に囲まれて大切な友人と演奏できたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

今、歌笛堂にあるのは、留学時代を思い出す、少し古びた音を出すディアパソンのピアノ。
象牙鍵盤で、なんだかあったか~い音がします。
チャイコフスキーの小品にピッタリな感じ。
ブラームスの後期の作品とかも合いそう。

今回2曲だけ演奏したチャイコフスキーの四季は私の先生の十八番で、モスクワにいた頃から、いつかは全曲を弾きたいと憧れている曲集。
友人達に次々と子どもが生まれ、生徒にもちびっ子が増えてきた今、物語を子どもに読み聞かせるように演奏で語りかけたい、とずっと思ってきました。
特にメッセージ性があるわけでもなく、強烈な自己主張もない曲たち。
でも、1曲1曲が、本当に美しい「歌」です。
チャイコフスキーは同じメロディの繰り返しが多くてグダグダになりがちなので、練習では作品をしっかりと組み立てようと必死で考えていますが、実際に演奏する時は、私は語り部のつもり。
なので、お客さん一人ひとりの息遣いまで聞こえてきそうな空間で演奏できたことが、私の個人的な理由ではありますが、とっても嬉しいことでした。

一緒に弾いたヴァイオリンの時本さんと私は、おそらく周囲から見ると「お馬鹿コンビ」。
きっと彼女は「なっちゃんと一緒にせんといて!!!」と怒りますが(笑)。
でも、お互いのええとこも悪いとこも、抜けてるとこもよぉ~くわかってて、その上で信頼して一緒に音楽作りができる仲間ってすごい大切。
これはひとえに彼女の力かもしれないけれど、私は彼女と演奏する時は毎回、1+1=2ではなく、もっと広がっていくのを感じます。
今回のチャリティでは、そこへお客さんの力も加わった感じ。
あれだけ近い距離に30人もの人が座っていて物音がほとんどしないってすごい!

ただ、反省点も多々あります。
曲目は、私たちがどうしてもこのチャリティで弾きたかったもの、お客さんに楽しんでいただけるものというのを二人で一生懸命考えて決めたもので、お客さんからも
「盛り沢山なプログラムでよかった」
という感想はいただきました。
ただ、正直、時代も性格も全く違う作曲家の作品を弾き分けるのはめちゃめちゃ大変で、最後の最後まで頭と身体がついていかなかったのが悔しい。
そりゃ、ヘンデル(チェンバロ)、モーツァルト(フォルテピアノ)、チャイコフスキー(シングルアクションのピアノ)、バルトーク(ダブルアクションのピアノ)、と楽器の変遷を辿っているようなものやから、それぞれ全く異なったタッチを要求され、大変に決まってるよね~、と冷静に考えれば思いますが、後の祭り。
特にヘンデルがキツかったです・・・。

あと、あれよあれよという間にコンサートが終わってしまったこと。
もっと落ち着いて1曲1曲を大切に弾かなきゃですね。
解説も交えつつ、一度通し稽古をしたらよかったね、と時本さんと反省。
これからはこの経験をちゃんと踏まえていきたいと思います。

最後に、来てくださった方々にご報告です。
時本さんがチャリティの売り上げ全額を、チラシでもお知らせしていた通り、「こどもの音楽再生基金」に寄付してきてくれました。

こどもの音楽再生基金


チャリティ

チャリティコンサートをしたいと思った私たちに無料で会場を提供してくださった歌笛堂さんに、そして会場に足を運んでくださったお客さまに、感謝!!






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