モテる男は・・・

Posted by музыка on 27.2010 コンサート   6 comments   0 trackback
短編小説を書き、モテない男は長編小説を書く。
これ、ロシアの話。
独特のユーモア感覚を持った短編の多いチェーホフは、とってもハンサム。
それに対して、文庫本になっていても上・中・下巻ずっしり重たい長編を書いたドストエフスキーやトルストイ。
お世辞にもカッコいいとは言えません(笑)。
小説を読むなら断然ドストエフスキーやトルストイがいいけれど、顔で選ぶなら絶対チェーホフに一票!

でも、この話、あながちただの冗談ではないと思いませんか?

モテる作家の方が反射神経がよいというか、切り返しがすばやいというか、洒落てる。
モテない作家は一つのテーマの周りをぐるぐるぐるぐる。
そこが好きなんやけども、それにしてもしつこい!
「あんたハンサムやったら、もっと別の小説書いてたやろね。
というより、小説書いてなかったかもしれへんね。」
とかツッコミたくなるのは私だけでしょうか?

ピアノを弾いていても、
「この人モテたやろなぁ」
という作曲家と、
「絶対この人モテへんわ」
という作曲家に分けれそうな気がします。

小説と同じく、私はぐるぐる悩みまくった軌跡が聞こえてくる土臭い曲の方が基本的に好きですが、ピアノの先生という仕事柄、一応オールマイティに教えられないといけません。
ということで、最近は少しずつ苦手にも挑戦しています。
今回挑戦したのは、ショパンのワルツ。
洗練されたスタイルだけでなく、臨機応変にその場の雰囲気に反応できる反射神経も要求される、シンプルなだけにものすごく難しい曲たちです。
和声が本当に素敵で、軽やかで、チャーミングで、洒落てて・・・。
なんか、私にはない要素ばっかりなので、どうすればいいのかえらく悩みました。
何度弾いても毎回同じ、という弾き方にはしたくなかったので、

①一つのフレーズでどれだけ弾き方を変えられるか可能性を探す
②その組み合わせパターンを数パターン考える
③どう組み合わせるかは当日の気分にお任せ

というちょっとした即興性を残す方向で準備していました。
結果は・・・

「撃沈」

したいことが全然できなかった(涙)。
もっといろいろフレーズを変化させたり音色を変えたりしたかったのに、そんな余裕もなし。
確かに、めちゃめちゃ反応の悪い、音を作りにくい楽器ではあったけれど、
「おいおい、弾きにくいからってそんなに焦らなくたって・・・」
と自分の録音を後で聴いて思いました。

最前列ど真ん中に私をいつも応援してくださっている方が座っておられたこと、近くの男の子が足をバタバタしていたこと、演奏中も話し声が聞こえていたこと、携帯電話が鳴ったこと、誰かがピコピコとメールを打っていたこと、ちびっ子がぐずって親が途中で席を立ったこと、等々結構冷静に覚えているのに、ナゼにそんなに焦って弾いちゃったのか。
反省、です。

ただ、今回の私にとってのメインは、最初に弾いたワルツの3番。
私が生まれた時に病院で流れていた曲らしく、小さい頃からこの曲を聞くたびに、
「これはあんたが生まれた時に・・・(以下省略)」
と母から言われていました。
しばらく前に母が体調を崩した時、
「母が元気な間に聴かせてあげられたらいいな」
と思い、ちょうど生徒達が何曲かショパンのワルツを勉強中だったので、それらと組み合わせて今回のプログラムに。
終演後、きっと母から辛口コメントが来るやろな~、とビクビクしていたら、
「あんたがお母さんのためにあの曲を弾いてくれたのがよ~くわかった!」
と喜んでくれたので、まぁ、その点はよかった、かな・・・?

それにしても、私がショパンのワルツを弾くやなんて、大学時代から私を知る友人にとってはビックリやったみたいです。
課題の残る演奏会ではあったけれど、
「ピアノを続けていれば、こうして人間の変化が聴けるんやね~」
「ピアノ弾いててよかったね~」
と言ってもらえたので、これからも更に変化を続けていけるように、いろいろなことに挑戦していきたいと思います。
自分がショパンのワルツが好きなことも今回判明したので、もっともっと多彩な音色や構成で聴き手を魅せられるよう、一生かけて弾き込んでいきたいです。

来てくださったみなさま、ありがとうございました!



2010年の演奏会

Posted by музыка on 26.2010 過去の演奏会の記録   0 comments   0 trackback
ご来場ありがとうございました!

2010/3/19(金)
高槻稲穂塾コンサート


時本さなえ(vn) 辧天芳枝(ob)吉久夏子(p)
高槻日吉台公民館

2010/3/28(日)
はばたきコンサート


時本さなえ(vn) 吉久夏子(p)辧天芳枝(ob)
ろくさろん

2010/8/7(土) 14:00
「ヨーロッパ音楽旅行<~ドイツからロシアまで」


ハイドン:チェロ協奏曲 ハ長調 より
ベートーヴェン:ピアノソナタ「熱情」
ショパン:ワルツ
ラフマニノフ:前奏曲 作品3-2「鐘」
      チェロソナタ 作品19 より
ゲンズ:スケルツォ

時本野歩(vc) 吉久夏子(p)
文化喫茶「結」(堺市新檜尾台)

2010/8/22(日)
高槻音楽家協会サロンコンサート


ショパン:ワルツ No.3,4,16,14

総合市民交流センター8Fホール

2010/8/29(日)
宮川ふさ子門下・吉久夏子門下合同発表会


モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ e-moll

時本さなえ(vn)吉久夏子(p)
島本町ふれあいセンターケリヤホール

2010/9/23(木)
ちいさなこんさぁと~田口歳子門下声楽発表会


アゼリアホール小ホール

2010/10/17(日)14:00
高槻音楽家協会定期演奏会


サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン

時本さなえ(vn)吉久夏子(p)
高槻現代劇場中ホール

2010/12/2(木)
箕面ささゆり園ボランティアコンサート


2010/12/4(土)
第9回JA京都女性部合同クリスマス会


ヨハン・シュトラウス2世:美しく青きドナウ

JA京北町女性コーラス 廣瀬義彦先生(指揮) 吉久夏子(p)
八木町氷室の郷

2010/12/15(水)13:30
ふれあいコンサート


エルガー:愛の挨拶
ショパン:前奏曲より
モーツァルト:きらきら星変奏曲
       アイネ・クライネ・ナハトムジークより 第2楽章
モンティ:チャールダッシュ
カバレフスキー:道化師のギャロップ
日本の四季
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
クロール:バンジョーとフィドル
チャイコフスキー:くるみ割り人形より

豊浦由美子(mba)木村修子(vn)時本さなえ(vn)吉久夏子(p)
大阪市立住吉総合福祉センター

LINK

Posted by музыка on 20.2010 HP   0 comments   0 trackback
時本さなえのヴァイオリンLife
よく一緒に演奏している友人ヴァイオリニストのブログ

村田智佳子ーモスクワ帰りの音楽修行ー
この友人がいなかったら私はモスクワ留学の最後の数年を乗り切れなかったかもしれません

歌笛堂(かふぇどう)
グランドピアノのあるカフェ。店長さんは大学の先輩で、地元の音楽家協会でもお世話になりっぱなしです。ここのお菓子は自然なおいしさで、絶品!

高槻音楽家協会
地元の音楽家協会

ゲミュートリッヒ・ミュージック・アカデミー
火曜日はここで教えています

モスクワ音楽院
ロシア語サイトですが・・・

大阪教育大学
日本での出身校。山のてっぺんにあります。最寄り駅「大阪教育大前」なんて絶対ウソ!駅から10分以上、ひたすら登り続けなければいけません

大阪教育大学教養学科芸術専攻音楽コース
ここでたくさんの友人達と心から尊敬する恩師に出会えました


プロフィール

Posted by музыка on 18.2010 HP   0 comments   0 trackback
大阪教育大学教養学科芸術専攻音楽コース卒業。
在学中に第15回ピアノ教育連盟オーディションにて奨励賞、第9回日本クラシック音楽コンクール大阪地区本選にて好演賞受賞。

2000年、モスクワ音楽院サマースクール参加を機に同音楽院入学。
2006年7月クラースヌイ・ディプロムを得て卒業。

第5回マリア・ユーディナ国際コンクールピアノデュオ部門第1位。
2005年ウクライナにおけるXXI Century Art国際コンクールピアノ部門、室内楽部門共に第3位。

第16回「万里の長城杯」国際音楽コンクール優秀伴奏者賞受賞。
第14回大阪国際音楽コンクール連弾部門入選。
第9回かやぶき音楽堂デュオコンクール連弾部門第2位(1位無し)

2006年9月、青山音楽記念館バロックザールにて帰国リサイタル「ロシアに想いをよせて」
2013年1月、高槻現代劇場中ホールにてソロリサイタル「こころの風景」
2014年3月、高槻現代劇場中ホールにて連弾リサイタル「音の記憶をたどって〜吉久夏子&古園恭美デュオ・リサイタル」開催。

あらゆる年代の方にクラシック音楽を気軽に楽しんで欲しいという思いで、地元での無料演奏会にも多く出演し、地元に根ざした演奏活動を続けている。

これまでに、ピアノをアルカディ・セヴィドフ、宮本弘子、三森尚子、室内楽をガリーナ・シリンスカヤ、伴奏法をニーナ・クリコヴァ、オルガンをアレクセイ・パルシンの各氏に師事。

現在は関西を中心にソロ、伴奏、室内楽で活動する傍ら、後進の指導にもあたっている。
大阪府立島本高等学校保育専門コース特別非常勤講師。
高槻音楽家協会、島本音楽協会会員。


最近のいろいろ

Posted by музыка on 14.2010 コンサート   2 comments   0 trackback
指揮者の小澤征爾さんが食道がんの治療から復帰されましたね。
以前彼が腱鞘炎だったかの手術を終え、オケの練習に復帰して指揮台に立った時の感想を、どこかで読んだことがあります。
古い記憶なので間違いがあるかもしれませんが、かいつまんで言うと、
「これだけたくさんの人間に命令している自分って、なんて厚かましいことをしてるんや」
と愕然とした、いうもの。
毎日の積み重ねですんなり受け入れられることでも、それが日常でなくなった時、違和感に気づくということでしょうか。

なぜこんな話を書いたかというと・・・

今年に入って、いろいろ事情があり、ほとんどピアノに触れる時間がないくらい忙しい日が続いていました。
少し空き時間ができたら、
「ピアノを弾くよりぼ~っとしたい」
と思うような毎日で、レッスン等の仕事は続けていたものの、自分の練習からは遠ざかりがち。
バレリーナは、
「一日休めば自分にわかり、二日休めば先生にわかり、三日休めば観客にわかる」
と言いますが、三日なんて序の口!
ようやくそういう日々から解放され、演奏会に向けて練習を開始した時には、
「練習しなければいけない」
という感覚を随分忘れてしまっていました。

人にもよると思いますが、私は「三度の飯より練習が好き」というタイプではありません。
気分の乗らない時にでも、演奏会は容赦なく迫ってくるので、ピアノの前に座らなければいけない。
それがキライ。
座ってしまえば結構楽しめたりするのですが、座るまでがどよ~ん、です。
(勉強机に向かうまでが長かった中学・高校時代とあんまり変わってない・・・?)

練習習慣のバランスが崩れて、自分がこれまでしていたことがどれだけ集中力が必要なことかよ~くわかりました。
(この夏は、体調を崩していることが多かったので、そんな時は余計に!)
やっぱり、練習は毎日しなきゃダメですね。
習慣じゃなきゃできないわ~!


そんなこんなで、なんとか練習再開して迎えた久しぶりの本番当日。
アップライトの置かれた小さな喫茶店で、前半ソロ、後半チェロとのアンサンブル、というプログラム。
ソロのみ、アンサンブルのみ、というのはやりやすいのですが、両方とも、という欲張りプログラムは、準備段階においても、リハーサルでの時間配分、本番中のテンションの配分においても、とても大変です。

最近気づいたことなのですが、こういう精神的に大変な時は、演奏中にトークを入れると我に返るというか、なんだか弾きやすくなります。
今回は、演奏中気が遠くなりそうなくらい暑くて、汗が止まるのを待つために、ハンカチ片手にトーク延長。
普段、本を読んだり勉強したりして得た知識、練習中に得た感覚をレッスン以外に伝える場がないので、ここぞとばかりにいろいろ喋ってしまいました(笑)。

この喫茶店のピアノは、アップライトとしてはとても弾きやすい、いい楽器なのですが、やはり鍵盤の下りるスピード、上がってくるタイミングがグランドに比べると遅くて、焦りました。
例えて言えば、グランドは空気中で、アップライトは水中で身体を動かすような感じかな。
同じ動作でも、感覚が全然違う。
頭の中では陸上を走っているのに、実際は泳ぐスピードでした進んでない、というギャップ。
どんな楽器でも弾きこなせるように、もっともっと練習せなあかんなぁ、と改めて思った演奏会でした。

会場になった喫茶店「結」のオーナーとも、間に入って演奏会を企画してくださった「大阪からロシアを広める会」の会長ご夫妻とも、帰国以来のお付き合いで、今回もいろいろとお世話になりました。
地元の方だけでなく、遠方からいらしてくださったお客さまもたくさんいて、嬉しい限りです。
どうもありがとうございました!!!


さて、一夜明けての日曜日は、本番とはまた違ったドキドキの一日でした。
というのも、8月29日に島本町ケリヤホールで合同発表会をするのですが、今年は私の生徒にヴァイオリンとのアンサンブルに挑戦してもらうことにしたので、その初合わせ!

レッスンというのは、見学者でもいない限り密室です。
先生がどんな風に教え、生徒がどんな風に弾くのか、その場にいなければ誰にもわかりません。
いいかげんに教えてもバレにくければ、テキトーに習っても他の人にはなかなかわからない。
私は、習い事であれ、本格的に音楽の道を目指すのであれ、
「それぞれの生徒の可能性が少しでも広がること」
「音楽の引き出しが一つでも増えること」
そして、
「いつか私の手に負えないくらい上達して他の先生に引き継ぐことになっても恥ずかしくないだけの音楽的素養やマナーを身につけること」
を目指してます。
私にとっては、第三者にレッスンを聞かれる初めての機会、運命の日。
(大げさかな?)

今回、ヴァイオリニストの友人にお願いして生徒と演奏してもらうのは、

バッハのメヌエット
モーツァルトのヴァイオリンソナタ ト長調 の第1楽章
ベートーヴェンのスプリングソナタの第1楽章
サラサーテのツィゴイネルワイゼン

の4曲。

トップバッターのバッハのちびっ子は、緊張のあまり鍵盤に汗が水滴になって落ちるくらい手に汗をかいていましたが、それでも最後にはしっかりヴァイオリンと合わせられるようになりました。
モーツァルトの大学生は、アマチュアとは思えない音楽性でヴァイオリンと会話してくれ、スプリングソナタの主婦の生徒さんは、音楽の流れを決して止めず、合わせにくい箇所をピタリとハモり(この箇所、私はどれだけ苦労したことか・・・)、ツィゴイネルワイゼンのOLさんは揺らしまくるヴァイオリンの呼吸をしっかり読んで弾いてくれました。
「初めての経験やのに、ここまでやってくれるなんて!」
と、正直、普段から教えている私の方がびっくり。
あと2週間あるので、細かい点をきっちり詰めて、響きのいいホールで気持ちよく弾いてもらいたいなぁ。

朝から晩までのレッスンでテンション上げまくりで、この日は朝5時近くまで寝られなかったのはご愛嬌。
ヴァイオリニストにも「いいレッスンしてるよ」と褒めてもらって、ゴキゲンな今日この頃です(笑)。




 HOME 

Contact〜お問い合わせ

♪お問い合わせはこちらからどうぞ♪

Search This Blog

Archive

Counter