道具

Posted by музыка on 04.2010 日々徒然   3 comments   0 trackback
しばらく前の日記で友人夫婦のベビィちゃんの誕生祝におくるみを作った、と書きましたが、それがきっかけで編み物にハマってしまいまして・・・。
現在は自分用のマフラーを製作中。
「1玉1300円以上する毛糸が半額になってたのよ~!」
とつい自慢したくなるのは、やっぱ大阪人やからかな(笑)。
仕事をはしごする時の空き時間が今までは大嫌いやったのに、編み物を始めてからは全然平気になりました。

ベビーブルーの糸で帽子とマフラーをお揃いで編んでいるのですが、太い糸なので、14号のかなり太い編み針を使います。
おまけに、棒針持つのなんて、数年ぶり。
最初は編み図とも首っ引きな上、どうも太い針の持ち心地が悪く違和感ばかり感じていたのに、しばらく編み進めたある日、自然と針を動かしている自分に気づきました。
些細なことなのに、
「馴染むってこういう感覚なんや~!」
と改めて意識したのは、編み始めたのがちょうどウチに新しいピアノが来た時期と重なっていたからです。

ウチの新しいピアノさん、来た時は嬉しくって、おもちゃを買ってもらった子どもみたいに無邪気に喜んでいたのですが、弾けば弾くほど前のピアノと違う部分が浮き彫りになってきて、ドツボにはまりました(涙)。
今まで水彩絵の具を使っていたのが、いきなり油絵の具に切り換えたかのような・・・。
響くポイント、楽器と身体との関係、いろんなことが違いすぎ。
おまけに練習していた曲がチェンバロとガンバ用やったり、コンチェルトのオケパートやったり、と本来ピアノのために書かれたのではないものばかり。
バロックヴァイオリンとの演奏やったため、モダンヴァイオリンとは音が減衰するスピードや間の取り方が違ったり、勝手がわからんわ、合わせづらいわ、とにかく苦労の連続で、楽器にまで意地悪されてるみたいで、ほんとしんどかった~。

「あ~でもない、こ~でもない」
と泣きそうな毎日を過ごしておりましたが、ある日、ふと気がつくと、あんまり悩まず苦しまずに練習している自分がいて。
「ちょっと慣れた~!!!」
そう感じた時は、めちゃめちゃホッとしました(笑)。
馴染んだら馴染んだでまた別の課題と直面ではあるけれど、まぁ、ひとやま超えられたかな・・・。
たぶん。

モスクワでオルガンを勉強していた時、オルガンの先生が、
「ピアノは同じ楽器で練習した方がよいけれど、オルガンはいろんな楽器を弾いた方がよい」
とよく言ってました。
オルガンは均一の規格がないので、一つの楽器に慣れずにどんな楽器にでも対応できるようにしておかなければいけない。
「だから、自分のお気に入りのオルガンがあるクラスでだけではなく、いろんなクラスで練習しろ!」
という意味だったのですが、今になって、先生の言葉の前半部分が身に沁みてわかります。
ぶきっちょな私にとってはやっぱり自分の楽器が基準で、本番でいろいろな楽器を弾くけれど、
「これはウチのと比べて○○やから、いつもより△△に弾こう」
という風に考えていたんでしょうね。
その基準が崩れ去ってしまったんやから、そりゃパニクるわ~。


楽器って、世の中の大半の人にとっては、きっと贅沢品。
でも、音楽家にとっては、仕事道具。
自分の身体の一部であるかのように馴染んでいて、自由自在に操れる。
それが理想です。
職人さんの道具と同じかな。

少しは慣れたけれど、親友になるにはまだまだ遠い道のりだ・・・。


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