一人旅

Posted by музыка on 28.2009 日々徒然   2 comments   0 trackback
なんだかんだ言って、急いでさえいなければ、歩いて道に迷うのって結構好きです。
(車だとあせってぶつけちゃうのでだめです。)
誰かと旅するのって、きれいなものを見て一緒に「きれいだね~」って分かち合えること、美味しいものを食べて「おいしいね~」って一緒に舌鼓を打てるのが最高。
でも、一人旅のいいところは、好きなだけ道に迷っても誰も文句を言わないこと。
思いもかけなかった場所に迷い込んで、旅行者があんまり行かない地域を歩き回れたり、となかなかいいこともあるのです。


神戸でのコンサートの日、地下鉄の駅を出ると、この冬初めて見る雪が舞っていました。

「あっ!」

心にふと浮かんだのは、上海で雪の降る夜に道に迷って歩き回っていた時のこと。
どこかのホテルの前を通り過ぎたなぁ。
どこかの国の国旗が暗闇のなかではためくレンガ造りの建物もあったっけ。
あれ、きっと大使館やな。
それにしても、私どこで迷ってたんやろ。

行く先々で迷った経験が多すぎて、どこなのかが全く思い出せないけれど、こんなにはっきり思い出せるものなんですね。
こうして「記憶」として思い出したということは、自分の心の中でいろいろ整理がついて「過去」になったってことなんだろうなぁ。

「時に癒せないものはない」

一体どこで読んだ台詞だったか・・・。





今更遅いよ

Posted by музыка on 26.2009 コンサート   0 comments   1 trackback
昨日神戸芸術センターショパンホールでの若手演奏家によるウィンターコンサートが終わりました。
雪の舞う中、遠くまで足を運んでくださった皆さん、どうもありがとうございました。

今回、プレイエルというフランスのピアノが入っている数少ないホールということと、持ち時間15分ということで、フランシス・プーランクの「ナゼルの夜」という変奏曲を選びましたが、なにせ演奏だけで持ち時間をオーバーしそうな勢いだったので、演奏前の解説で言いたかったことが全部入りきらず・・・。
ほんと今更ですが、プーランクに関する本を読んでいて面白かった事、実際弾いていて私が感じたこと等を書き出してみようかと思います。
読んで興味を持ってくださった方がいれば、ぜひ一度CDを聴いてみてください。

ナゼルの夜というのは、ステージでも少し触れましたが、ナゼルに住んでいた音楽好きのリェナール叔母さん(血の繋がりはないものの、プーランクは彼女が大好きでした)のサロンに集まった人たちの音楽的活人画です。
テーマの音列をどんどん展開していく普通の変奏曲と違い、この曲のテーマは「サロンの空間」。
音ではなく、空間がテーマなのです。
その空間をいろいろな角度から眺めた時に、いろんな人がいてそれぞれの人間模様がある。
それが2~3分の短い曲たちに込められています。

それぞれの曲のタイトルは:

前奏曲
分別の極み
手の上の心臓
磊落と慎重と(こんなん言われてもわかりませんよね。「厚かましさと控え目さ」の方がいいかも)
不幸の味
老いの警報
カデンツァ
終曲

「分別の極み」では手を替え品を替え道徳をお説教するおせっかいな、でも気のいいおばさん、「老いの警報」では耳の遠くなったちょこまかした老人、「磊落と慎重と」ではやんちゃな子供、と練習しているうちにいろいろな肖像のイメージが膨らんできます。
「不幸の味」は、暗いタイトルがついているものの、ブラームスのようなどん底の苦しみにならないのは、プーランクが何不自由ないお金持ちのぼんぼんやったせいでしょうか。
全曲を通じて、プーランクのお洒落で、皮肉が効いてて、茶目っ気のある性格が感じられます。

自身ピアニストでもあったプーランクの作曲の仕方というのは、五線紙を前にして頭で考えたものではなく、まず楽器ありき。
自宅に置いていた愛器プレイエルを前に即興し、和声のバランスやらを確認・修正しながら五線に記してゆく。
だから、これもステージで話しましたが、短歌や俳句の「字余り・字足らず」みたいなフレーズがいっぱいで、これまでどちらかと言えば形式を考えながら頭で曲を組み立てるタイプだった私は、形式らしき形式のないプーランクの即興性にかなり手こずりました。
でも、この即興性、舞台でのその場限りの一期一会がプーランクの醍醐味なんですね。

最後に、楽器について。
今回初めてプレイエルに触ってみて、「エラール(やはりフランスのピアノ。ラヴェルは古いエラールのギターのように乾いた音を好んだそうです)で曲を書いていたら、まるで違ったものになったのではないか」というプーランク自身の言葉がよ~~~くわかりました。
ペダルが繊細で、柔らかい音のするピアノ。
スタインウェイとは全く違います。
もっとフランスものを勉強したい!と柄にもないことを思ってしまいました。


謹賀新年

Posted by музыка on 03.2009 日々徒然   2 comments   0 trackback
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

モスクワでは、毎年大切な友人達とご馳走を用意し、カウントダウンして新年を迎えてました。
ロシア人と過ごした時は、プーチンの年初演説をテレビで聞いたこともあったなぁ。
10畳ほどの寮の部屋に20人近く集まってドンチャン騒ぎしたこともあったっけ。
あぁ、懐かしい・・・。

去年いた上海では、確か年末に遊びに来てくれた友人が大晦日に帰ってしまい、第2弾・第3弾の友人達が2日・3日に来たので、元旦は独り「かなり」寂しく寝正月やったような。
サバイバル中国語しか話せない私がガイド役を務めなければいけないので、家でお買い物必須フレーズを必死で頭に詰め込んでました。
(この時頑張ったおかげで、「これいくら?」「高すぎるわ~」という大阪人に必要不可欠なフレーズは今でも言えます・・・。)

この年末はなぜか全く季節感がわかなかったのですが、、大晦日は友人宅で紅白歌合戦を見ながら、そして元旦は家族とおせちを囲んで過ごしていると、「ほんまに日本におるんやなぁ」としみじみと感じました。
なんだかとっても穏やかで幸せな時間。
2日早々バーゲンに行ったのなんて一体何年ぶりやろう?
「日本のお正月を満喫している自分」を楽しんでおります。
(注:ちゃんと練習もしてます。)

皆さまも、素敵なお正月をお過ごしください!
そして、新しい一年が希望に満ちた幸せな年でありますように!


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