ラスト!

Posted by музыка on 10.2016 コンサート   0 comments   0 trackback
いつの間にやらもう師走半ば。
気がついたら稲狩りが終わっていて、また気がついたら紅葉も落ちてしまってました(涙)
もっときちんと季節感を感じて美しく生きて行けたらいいなぁ、と思うけれど、そんなの夢のまた夢です・・・。
きっと、次に気がついた時は桜が散ってるかも(笑)

私は毎年ナゼかクリスマスコンサートとは縁がないので、年内の本番はあと1つ。
私にとっては、大切な、大切な演奏会です。

大学の先輩の産休中の代理として、去年から伴奏している大谷大学混声合唱団の定期演奏会。
おそらく来年度は先輩が復帰されると思うので、私にとっては公の場で彼らと演奏するのはこれが最後。

この2年間、悲しい時も、悔しい時も、どんな時も彼らの練習に参加していると笑顔になれて。
今年の2月にわんこが亡くなった時も、最期を看取ったその日に泣きながら練習に向かったのですが、練習が終わる頃にはみんなから元気をもらい、笑えるようになっていて。
そんな、陽のパワーを持った子たちです。

私が彼らと演奏するのは、信長貴富さんの曲集「ワクワク」。
谷川俊太郎さんの詩が純文学風やタンゴ風、ウイスキー片手に大人ぶった雰囲気のジャズ風、駆け抜けている風景が浮かんできそうなジブリ風、等々に七変化で、大学生の彼らの年代にピッタリな素敵な曲ばかり。
まさに青春のひとコマな感じの曲集です。

迫り来るさよならが寂しすぎて、舞台で弾きながら泣いちゃいそうですが、最高のステージとなるよう、精一杯努めさせていただきます!
一人でもたくさんの方々が来てくださると嬉しいです。
ご来場お待ちしております!

たにこん定演2016

2016/12/11(日)14:00開場 14:30開演
大谷大学混声合唱団 定期演奏会


信長 貴富:合唱のための6つのソング「ワクワク」

指揮:中村 明楓梨
ピアノ:吉久 夏子

京都市東部文化会館

入場料:500円

幼稚園コンサート

Posted by музыка on 25.2016 コンサート   0 comments   0 trackback
しばらく前のこと。
よく一緒に演奏させてもらっているチェリストからお誘いがあり、箕面市の幼稚園でのトリオのコンサートへ行ってきました。
私達はコンサートのオープニングで演奏させていただいたのですが(なんと9時半開演!)、園児たちの元気なこと!
普段そんな朝早くに本番のことなんてめったにないので、朝イチからうまく緊張する方法がわからなくて困りました・・・。
というわけで、めちゃリラックスした本番に。

幼稚園コンサート

クラシック中心で、というリクエストだったので、3人で相談して、
モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジーク
サン=サーンスの白鳥
ゴセックのガヴォット
チャイコフスキーの花のワルツ
というプログラムに。
オープニングとして、なかなかいいプログラムでしょ(笑)?

初めてご一緒させていただくヴァイオリニストさんだったのですが、いろいろアイデアを出し合ったりして、合わせの段階からとても楽しい時間でした。
このメンバーでまた一緒に演奏できる機会があるといいなぁ。

コンサートでは、自作のストーリーで音楽つきの紙芝居をしてくださる方もいて、待機中に袖から聞いていたのですが、ゾウさんの留守中にブタさんがゾウさんのドーナツを食べちゃう場面で、紙芝居のお姉さんが、
「そんなこと、していいのかなぁ〜?」
と園児たちに問いかけると、みんな一斉に、
「あっか〜〜〜ん!!!」
というちょっと怒った声でのお返事が。
その声音があまりにも可愛くて、これがこの日の私の楽しい思い出ナンバーワン。

こういうのがあるから、こどもと関わる仕事はやめられない!




初心に還る

Posted by музыка on 01.2016 コンサート   0 comments   0 trackback
私は昨年度から産休中の先輩の代役として、大谷大学混声合唱団の伴奏をしているのですが、そのサマーコンサートが先週土曜日にありました。
彼らにとっては、前期の集大成。
学生正指揮者、副指揮者がそれぞれ選んだ曲集を演奏する第1、第2ステージと、ポップスやアニメの主題歌、童謡等を挟みながらお芝居が進んでいく第3ステージ。

全部で何曲あったんやろう?
メドレーの中のたくさんの曲も合わせたら、30曲近く。
ひょっとするとそれ以上かも。

それを本番までに形にするために、本来の練習開始時間より早くに大学へ行き、学生指揮者さん達との練習をしたりもしました。
そうすると、ちょっと早めに練習場所に来てまったりしていた子達がどんどん指揮者と私の練習の中に入ってきて、ピアノと指揮だけでの練習のはずが、歌が加わってどんどんハーモニーになっていく。
その表情がみんな本当に楽しそうで、生き生きしていて。

「そうやんね。音楽ってそういう喜びなんよね。」
と弾いているこちらまでウキウキワクワク。
響きにつつまれて、一緒に音楽を作っていく感覚が心地よくて。
「伴奏者」としてお仕事している私が楽しくなっちゃいけないのでしょうが、それをわかっていてもなお、楽しい練習のひとときでした。

そして、本番当日!
プロの音楽家っておそらく、本番前は身体を休めたり、リハーサルでは全力投球はせずに自分で色々コントロールして、本番にピークが来るように体力や集中力を温存している部分があると思うのです。
特に歌手なんてほとんど歌ってくれなかったりして、会場やピアノの響き、バランス等を確かめたいピアノ弾きにとっては、泣きそうなこともあるくらい。

でも、今回の彼らは、本番前日夕方の練習でものすごい集中力を見せ始め、当日は朝イチから少しの休憩時間以外はぶっ通しでリハーサルに励み、うなぎ上りに調子が良くなって、夜の本番が一番良かった!
そのパワーたるや、ものすごくって。
恐るべし、大学生のエネルギー。
それを間近で見ていて、最後は、ちょっとウルッときました。

一応音楽家の端くれとして働いていると、当然音楽は自分の仕事でもある。
だけど音楽って、「音を楽しむ」って書くんやよね。
そういう音楽本来の喜びを、改めて彼らに教えてもらいました。


そして、翌日夜はサマーコンサートの打ち上げ!
そこで1日早い誕生日を祝ってもらいました!
たくさんの団員さん達にアカペラで歌ってもらった"Happy birthday!"はホント、さいこ〜〜〜に嬉しかったです。
なんか、ウォーリーを探せ!みたいな写真でしょ(笑)
さて、私はどこでしょう?

サマコン

いろいろ可愛いプレゼントやお手紙や素敵な花束もいただいたのですが、なんだかね、
「なんでこの子達はこんなに私の好きな雰囲気や色合いを知ってるんやろう?」
と不思議になる位好みのものばかりで、正直ビックリ。
私って、そんなにわかりやすいのかなぁ・・・(笑)?

花束も、
「私この色めっちゃ好きで、この色のドレス持ってるねん!」
というアンティークピンクのバラを少しくすんだブルーと組み合わせてくれていて、すご〜くときめきました。
本当に、本当に、感謝です!

誕生日前後が超絶ハードスケジュールで無事乗り切れるか不安だったのですが、彼らにもらったシアワセな気分で、それを乗り切れたばかりか、すごい良いことに満ちあふれた一年になりそうな予感がしています。
何の根拠もない予感やけれど、思い込みって大事やから(笑)

留学先から完全帰国したのが、10年前のちょうど今頃。
この10年、母が亡くなったことも含め、いろいろありました。
いろんなことを吹っ切れて、ようやく今新しいスタート地点に立てたような、そんな気分です。
私にとっての新しい一年、どうかみなさまよろしくお願いいたします!


成功?失敗?

Posted by музыка on 27.2016 コンサート   0 comments   0 trackback
気がつけば3月もあと数日。
ただでさえ時の過ぎるのが早い時期。
年が明けてから、本当にいろんなことがたくさんあって、アッちゅう間の3ヶ月でした。

先週末のトリオの演奏会は、フル・プログラムを仕上げるのにお話をいただいてから本番までが2ヶ月という、譜読みの遅い私にとってはものすごい挑戦でした。
なのになのに、その間にわんこが天国へ行ってしまったり、私が記憶にもない位久しぶりにインフルエンザにかかったり。
実際のところ、曲にガッツリ取り組めたのはひと月半くらいでしょうか・・・?
初めて一緒に演奏させていただくメンバーで、合わせの過程は本当に面白く勉強になったけれど、不器用な私にとってはアンコールの最後の一音を弾き終えるまで気の抜けない、綱渡りな本番でもありました。

「天才作曲家の円熟期の作品なんやから、もっと時間をかけてじっくり練り上げたかったなぁ」
とものすごく思います。
自分ではミスしたことの方が目につきます。
でも、終演後にお見送りしたお客さま達がとてもいいお顔で帰っていってくださいました。


今日は、今年度最後の演奏会を終えました。
歌の伴奏だったのですが、私がインフルエンザにかかったせいで、合わせは本番10日ほど前に一度だけ。
それも1時間ちょっと。
テンポが揺れ動く曲ばかりな上に、特に歌の伴奏はその日の歌手の体調でいろ〜んなことがその場で変化するので、こちらも本番が終わるまでドッキドキ。
本番ではいろいろやらかしましたが、でも、聴きながら涙ぐんでいるお客さまが結構いたそうな。
毎回愛知から駆けつけてくださる、歌手のご両親もものすごく喜んでくださいました。

終演後に歌手の方と話していたのですが、
「自分ではうまくいったと思っている時はお客さまの反応はあまり良くない。自分では反省点が多いと感じる、後悔の多い演奏会の方がお客さまが喜んでくれるみたい。これって一体何なんやろね?」
と。

ソロの時は、不安要素は1つでも少ない方がいいです。
でも、アンサンブルの時って、不安要素があると、アクシデントももちろん起きるけれども、演奏者同士の間に火花が散る瞬間があるというか、その場限りの特別な一瞬が訪れる可能性が高まる気がします。
あんまり上手に表現できないのですが、「うまく破綻する」のって、ものすごく大事。
予定調和というか、全てが決められた枠の中に収まってしまったら、面白くない。
でも、ただ破綻するとそれはただの下手くそで、悲惨な出来になる。
収拾がつくギリギリの範囲内での破綻。
それが聴き手にとっては面白いのかな、って。
弾き手は後悔でいっぱいだったりするのですが(笑)

留学から帰国して今年で10年。
最近ようやく、そういう舞台上での駆け引きの面白さに気づき始めました。
これも、素晴らしい共演者の方々のおかげ。
今年は、ミスをやらかすことを恐れ過ぎず、自分からいろいろ仕掛けていける演奏を目指したいなと思います。

合唱伴奏!

Posted by музыка on 13.2015 コンサート   0 comments   0 trackback
今日、日曜日は合唱の本番!
5月からずーっと取り組んできた集大成の舞台です。

私にとっては、生まれて初めてガッツリと取り組んだ混声合唱に初めての作曲家。
大学合唱団とやるのも、学生の指揮者と演奏するのも初めて。
そんな初めて尽くしの中、「こうかな?」「ああかな?」と弾き方を迷ったり。
「なんでこの曲こんなに手に合わない風に書かれてるんやろう?」と悩んだり。
「どうすれば私の半分位の年齢のアマチュアの子達にきちんと伝わるアドバイスをできるんやろ?」と考えたり。

ピアノパートもかなり難しい現代曲を弾きながら、耳をダンボにして彼らの歌声に耳を傾けるって、めちゃめちゃ神経使います。
2〜3時間の練習が終わってもケロッとしている大学生達に対し、脳みそも体力も限界の私・・・。
すごく充実した時間ではあるけれど、自分が若くないということを嫌でも思い知らされた半年でした(笑)

どんどん意見を出し合って真剣に音楽に取り組み、真面目で、可愛くて、はっちゃけて。
そういう素敵な大学生達が等身大で歌う合唱曲。
ほんまにええ曲がいっぱいです。
当日券もあるようなので、もしよかったら、京都観光を兼ねてお立ち寄りください!

たにこん

日時 2015年12月13日(日)
開場 14時30分
開演 15時
会場 京都府立文化芸術会館
料金 500円

【第一ステージ】

混声合唱曲集『かなしみはあたらしい』


作詞 谷川俊太郎
作曲 信長貴富

指揮 大村英嗣
ピアノ 吉久夏子

【第二ステージ】

常任指揮者ステージ
『Omnes gentes, plaudite manibus』ほか

指揮 佐藤謙蔵
ピアノ 宮崎友香子

【第三ステージ】

混声合唱とピアノのための『この星の上で』

作詞 谷川俊太郎
作曲 松下耕

指揮 高橋法寿
ピアノ 吉久夏子

素材感

Posted by музыка on 02.2015 コンサート   0 comments   0 trackback
数年前まで私はほぼ日手帳を愛用していて、その後クオヴァディスのTime & Lifeに乗り換えて今に至るのですが、手帳を使わなくなってからも、ほぼ日のサイトは好きでちょくちょく覗いています。
いろんな連載を読むのも好きやけれど、お買い物も結構しました。
タオルに腹巻き、ボーダーTシャツ。
サイトで紹介されてた革のバッグは今も愛用中。
あ、それに我が家のカレンダーは毎年ほぼ日のホワイトボードカレンダーだ。

ほぼ日の商品はデザインや素材がよそのお店にあまりないツボを突いてきてなかなか楽しい。
それに、実際使ってみると、使い心地もよかったりするのです。
商品開発過程がストーリー仕立てに連載されてるのを読んでいると俄然興味が湧いてきて、
「あぁ、私、また踊らされてる・・・」
と思いつつ、なんか見てると欲しくなって買っちゃう(笑)。

で、数ヶ月前から、「白いシャツをめぐる旅」という企画をほぼ日でやっていて、アイロンがけが大嫌いでシャツを1枚も持っていない私がいつの間にやら興味津々。
紹介されている中で気になったシャツを実店舗にて試着するも、なんだかサイズ感がイマイチで買わず。
「でも、シャツ、着てみたいなぁ」
と諦めきれなかったので、お買い物サイトを見ていたところ、目に止まったのがイタリア製の高級リネンシャツ。
元値35000円くらい。
そのままじゃぜぇ〜ったいに買えませんが、セールで65%オフになってたので、思い切って冒険して買ってみました。

そしたらね、なんかめっちゃ良い!
カジュアルな雰囲気の、売れ残ってセールになっちゃうような、一見地味なチェックのシャツ。
だけど、ラインがきれい!
ゆったりしてるけどだぼつかない。
柔らかいけどハリがあって、素肌に心地よい。
「高い服ってこんなに着心地ええもんなんや〜」
で終わると思っていたのですが・・・

その後バッハのイタリア協奏曲を弾いた時、
「あ!これ、リネンだ〜!」
と、自分の頭と身体に稲妻が走りました。
自分の中でこの曲の音色やタッチが、あのリネンの感触とめっちゃリンク。
付かず離れず、パリッとふわっとおしゃれな感じ。

そこからは、なんだか妄想が膨らみ、ベートーヴェンの素材は何やろ?
ショパンは?
ブラームスは?
と、自分が今抱えているリサイタルのプログラムの作曲家について思いを巡らせ・・・(笑)

ショパンのノクターンはマットな絹、もしくは、高級な綿。
そして、繊細なレース。

ベートーヴェンの月光ソナタは、ショパンとは違い、とろみのあるシルクかも。
ベートーヴェンって、無骨なところもいっぱいあるはずやのに、なんでやろ?

ブラームスの後期の小品は、色褪せたビロード。
かつての鮮やかな色合いに思いを馳せて。

完全に、私の独断と偏見による妄想ですが(笑)、こんな風に曲を捉えたことってなかったので、なんだか弾いていて面白いです。
高い買い物も、無駄じゃなかった!
でも、実際のところ、庶民だった彼らは普段どんな服を着ていたんでしょうね???
リサイタルが終わったら、図書館で当時のヨーロッパの服飾に関する本でも探してみよっと。




ひとり

Posted by музыка on 30.2015 コンサート   0 comments   0 trackback
「なっちゃんってさ、ソロの時とアンサンブルや伴奏の時とで緊張の仕方って違う?」

しばらく前に友人に訊かれた質問です。
その会話の続きは・・・

私「もちろん、ソロの時はめちゃめちゃ緊張する。だって、楽譜ないもん。全部暗譜やもん。」
友人「古楽器やとしたら、ソロでも楽譜見れるやん。そしたらそんなに緊張せん?」
私「・・・。いや、やっぱソロはアンサンブルより緊張すると思うわ。だって、舞台の上に自分ひとりしかおらんねんもん!」

年々衰えてゆく記憶力(笑)に、舞台上での孤独感。
ソロの怖さはジェットコースターにもお化け屋敷にも勝ります。
「なのに、なんで弾き続けるんやろなぁ?」
と時々自分でも不思議になるくらい。

でも、2年ぶりにソロ・リサイタルへの挑戦です!
タイトルは「光と音を紡いで」
プログラムは、バッハのイタリア協奏曲、ベートーヴェンの月光ソナタ、ショパンのノクターン、そしてブラームスの6つの小品op.118。
自分の中でさまざまな「光」と関係のある曲ばかりを選んでみました。
曲に対するいろんな思いやエピソードは、リサイタルに向けて少しずつ書いていきたいと思います。

今年の会場は隣町の島本町のケリヤホール。
京都線にあまり乗らない方にとっては、
「それ、どこ?」と訊かれることの多いところですが、とても良い響きのこじんまりとしたホールです。
体育の日の前日、3連休ど真ん中ですが、お時間ある方は聴きに来ていただければ幸いです。


2015/10/11(日)14時開演(13時半開場)
光と音を紡いで〜吉久夏子ピアノリサイタル〜


光と音を紡いで


J.S.バッハ:イタリア協奏曲 BWV 971
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2 「月光」
ショパン:ノクターン 作品27-2
ブラームス:6つの小品 作品118

島本町ケリヤホール

2000円


チケットのお申し込み、お問い合わせはこのブログのメールフォームから、または私へ直接お電話やメールでお願いいたします!





楽器の力

Posted by музыка on 24.2015 コンサート   1 comments   0 trackback
オルガンを習っていた時、先生に
「ピアニストは自分の軸になる楽器を持ってそれを中心に練習した方がいいけれど、オルガニストは出来るだけいろんな楽器で練習した方がいい」
と言われたことがあります。
オルガンは「絶対コレ!」というような共通の規格がないから、どんな楽器に当たろうとも対応できる力をつけとかなきゃいけないということなんでしょう。

音楽家と楽器とは、切っても切り離せない関係で、身体が楽器そのものである歌手でなくとも、楽器は身体の一部のようなものです。
日々良い楽器で練習していれば音楽の幅が広がってくるし、悪い楽器だと結構苦しい・・・。
ピアノでさえそうなんやから、自分の楽器しか弾かない管楽器・弦楽器奏者はきっともっと楽器との結びつきが強いんやろなぁと思います。

私が4年半ほど前から連弾で活動しているデュオ・マトリョーシカ。
ぱぁ〜っと明るいコロコロとした音を出すパートナーに、どよ〜んと重ためどすこい系の私。
当たり前ですが、音楽へのアプローチもいろいろ違うことがいっぱいで、初めて合わせた時は、お互い逆方向に走っているかのような言いようのない不安を抱いたものです。
4年以上経った今は、スタート地点では逆方向に走り出すんやけれども、トラックを走っている間に必ずピタッと出会う地点がある、というのがわかってきました。

本番に向けて、その時々でお互いの家の都合の良い方で合わせをするのですが、私のピアノは当然私好みなのでタッチも音も深めで、日々その楽器で練習している私もそれが染み付いています。
それに対して、連弾パートナーのお家のピアノは鍵盤ちょい浅め、とても上品な明るい音が特徴。

最近はずっと我が家での合わせばかりで、今弾いているのがロシアものということもあり、彼女に
「もっと深めの音が欲しいねん」
と言うことも多かったのですが、先日久しぶりに彼女のお家で合わせをしたら、彼女の音はとってもいい音がするのに、私の音はなんだかいつもと聴こえ方が違う。
やっぱり、彼女は彼女のピアノで一番綺麗に聴こえる弾き方をするし、私は私のピアノ仕様の弾き方。
そういう全然別の弾き方をする別の人格の人間2人が1台の楽器を共有する連弾って奥が深いジャンルなんやなぁと思いました。

というわけで、デュオ・マトリョーシカの演奏会のご案内です!
大学の卒業生の会の演奏会に出演させていただけることになりました。
人生初のいずみホール!
こんな憧れのホールで演奏できるやなんて、と考えると垂涎もの。
去年3月のデュオ・マトリョーシカのリサイタルでも演奏したラフマニノフですが、あれからもかなり弾き込んできたので、きっとパワーアップしているはず(笑)
ビビリの私ですが、パートナーと2人でいずみホールの空間と音響を満喫してきたいです!

秋の忙しい時期だとは思いますが、お時間ある方は、来ていただけると嬉しいです。
チケットのお申し込みは、このブログのメールフォームでも、携帯へのお電話・メール等どれでも大丈夫ですので、ご連絡ください。

2015/9/19(土)18時開演
(17時開場&座席指定券引換開始)

第20回記念大阪楽友協会コンサート


楽友協会チラシ

ラフマニノフ:6つの小品 作品11 より 「ワルツ」「ロマンス」「スラーヴァ」

デュオ・マトリョーシカ
(古園恭美&吉久夏子)

いずみホール

一般 2500円
学生 1000円





どっちが好き?

Posted by музыка on 26.2015 コンサート   0 comments   0 trackback
リストの「愛の夢」ってご存知でしょうか?
曲の名前は知らなかったとしても、メロディを聞けばきっと、誰もが
「あ〜、この曲聞いたことある〜!」
と言うであろう超有名なピアノ曲です。
あまり有名どころに手を出さない私は、生徒さんがレッスンで弾かれる際に練習するくらいで、自分自身が演奏会で弾くことはなく・・・。

それが、思いがけない形で本番にのせることになりました。
実は、これは元は「おお、愛しうる限り愛せ」という歌曲で、それを作曲家本人がピアノ用に編曲したものが「愛の夢」。
今回この歌曲の方を伴奏します。

ピアノソロ版やと、愛の夢の「愛」は恋愛の「愛」なんやな、と思ってしまうメロディですが、歌曲の歌詞を読んでいると、これは人類愛の「愛」なんかなぁ、と思います。
中でも私のお気に入りの部分は:

言葉には気をつけよ
悪い言葉はすぐに口をすべる
「ああ神よ、誤解です!」と嘆いても
彼の者は悲しみ立ち去りゆく

というところ。
ピアノソロだけ弾いていたら、こんな歌詞がついているやなんて想像もつかない!
そこがツボで、面白いです。

ショパンとかリストって、表面的には甘くてロマンチック。
でも、実は中身は全然違う、と思います。
ショパンはやっぱりめちゃめちゃ神経質な感じがするし、リストはすごく強いパワーを感じる。

今回ご一緒させていただくソプラノの石原さんとは、これまでも何度も共演。
彼女の「おお、愛しうる限り愛せ」は、「愛の夢」と同じメロディでできているにも関わらず、甘さではなくメッセージ性があり、パワフル。
まるで別の曲のよう!
彼女はピアノソロの「愛の夢」の方が完成形だと思う、と言うのですが、私は形式的にはスッキリと纏め上げられている「愛の夢」よりも、形はそこまで整っていなくてもストーリーのある歌曲の方がずっと好み。

ピアノソロ版は、いくらでも聴く機会があると思いますが、歌曲が演奏されることはそんなにない気がします。
市役所のロビーという開放的なスペースでのコンサートなので、静かにじっくり聴く、という感じではありませんが、お時間ございましたら、気軽にお立ち寄りください。


2015/5/27(水)12:10〜12:40
ランチタイムロビーコンサート〜溢れる想い〜


文部省唱歌:茶摘
上田知華:歌曲集「枕草子」より「初夏の契り」
リスト:おお、愛しうる限り愛せ
ヴェルディ:歌劇「椿姫」より“ああ、そはかの人か~花から花へ”


石原 千歳(sop)
吉久 夏子(p)

高槻市役所 1階ロビー

入場無料





おおかみこどもの雨と雪

Posted by музыка on 12.2015 コンサート   0 comments   0 trackback
歌笛堂さんでの母の4回忌コンサート「月の光に誘われて〜チェロとピアノで描く夜空の風景」が終わりました。
今回の演奏会が実現するまでに、本当にたくさんの方々に助けていただいた気がします。
「この日に、この場所で、この曲を弾きたいねん!!!」
という私のワガママに付き合って実現させてくださったみなさま、心から感謝です。
そして、ご来場くださったみなさま、ありがとうございました!

まず自分を褒めてあげたいのは、今年はトークで母のことを語っても泣かなかったこと!
頑張って堪えたぞ、ワタシ!
1年目、2年目のコンサートの時も、泣きたくて泣いたわけではないんです。
母はとにかく明るい人やったので、「わっはっは〜!」と笑いと共に思い出してあげたい、とは思うものの、実際話し始めたら溢れてくる涙を自力では止められず・・・。
でも、今年はちゃんとせき止めました!
これが、年月というものなんかなぁ。

今回のメインは、なんと言っても岡村星見さん作曲の「おおかみこどもの雨と雪」!
この演奏会を企画した時、演奏会自体のタイトルもおおかみこどもにしようかと思って、月に向かって吠えるオオカミのイラストを使ったチラシまで作っちゃったくらいです。
昨年初演して以来、どうしても歌笛堂さんの持つ温かな空気の中で演奏したくて。
私は普段は一つ本番が終わると、そこで使ったしばらく弾く予定のない楽譜はファイルに整理してお片付けするのですが、この楽譜は片付ける気にならず、ずっとピアノの傍に。
初演前から虎視眈々と再演を狙っておりました(笑)
そして、念願が叶って、とても温かなお客さまに恵まれて演奏することができました。

弾き終わってみて、満足したかというと、まだ!
また弾きたい!
私、この作品を小学生くらいの子供達に聴いてもらいたいなぁ、とすごく思います。
映画を見て、登場人物の気持ちを想像していろんなディスカッションをして、この音楽を聴いて、そしてみんな絵でも音楽でも、それぞれの得意な分野で映画を表現してみたり、とかすると、なんだか面白い時間になりそうやん、とか思いませんか?
いつか、そういうコンサートも企画してみたい。

今回も、やっぱりこの楽譜はお片付けする気になれません・・・。






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